眠れない夜、ラジオの朗読で『月夜とめがね』、『野ばら』に触れた。
衝撃だった。今まで読んだことのない童話の世界。
物語は幻想的で、あとに寂寥感がのこる。童話を超えた深さを感じた。
作者・小川未明をネットで検索する。
明治15年生まれ。「日本の童話の父」と呼ばれ、小川未明文学賞もあるという。
すぐ本屋に駆け込んだ。
買い求めた『小川未明童話集』には、「100年読み継がれる名作」と角書きがある。
いま、本書に収められている12本の童話を読んでいるところだ。
この情報化時代に感謝する。
良いモノに出会いたいと欲していれば、いつかは出会える。
100年の時を越えても。