9月7日(土)、8日(日)、釧路に行った。
出発の朝、時間を気にしながらも着たり脱いだりを20分ほど繰り返す。
なにしろ日本の北端に行くのだから・・
空港で私と友人を出迎えて下さった舘下先生は半袖のシャツ姿だった。
釧路高専の舘下徹志先生は『新釈諸国噺 太宰治論』(仮)を来春刊行の予定である。
わたしと友人を車で案内してまわってくださった。
釧路湿原は広大な原野そのもの。
摩周湖は汚れを知らない神秘的さで静かにそこにあった。
車中は言葉が飛び交い賑やかだった。
地理・地図の出版社に勤める友人は、先生に釧路の地理について矢継ぎ早に質問する。
わたしは太宰はどうして自殺したんでしょうネ、なんて馬鹿なことを聞いてみたり。
先生は終始穏やかに応じてくださった。が、運転とウルサイ女たちのお相手でお疲れになったに違いない。
道中、濃厚なソフトクリームを食べて、夕食は釧路港の真ん前に立地する炉端焼き店へ。
初めて食したホッケの味噌焼き。
50センチほどの長ネギがそのまま網にのるのも新鮮であった。
全て豪快。これが北海道流?
沈みかけた真っ赤な夕日を見ていると、懐かしさと切なさを覚える。
北太平洋の目の前の海は、わたしの故郷九十九里と繋がっている。
ちょっぴり感動した。
* * * * *
旅から帰った翌日、洗濯機をまわしながらスピッツを聴く。
♫君の青い車で海へ行こう
おいてきた何かを見に行こう
〜
♫今 変わっていくよ
変われるだろうか?
日常が少しずつ戻ってくる。