ぼちぼち日録

高齢者とケータイ

2024年10月09日

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ケータイが鳴った。

表示されたのはよく知っている方の名前。

80歳を超えるご高齢の先生だ。

 

わたし:もしもし。

相手: ハァハァハァハァハァハァ・・

わたし:もしもし。

相手: ハァハァハァハァハァハァ・・

 

気持ち悪くおもって電話をきる。

こちらから折り返した。

 

相手: (自動音声で)「ただいま電話にでられません」

 

心配になり、ご自宅に電話した。

 

奥様: どなた? なんのご用?

わたし: 先生から電話をいただいたので。ご自宅にいらっしゃいますか?

奥様: さあ? あっ、いま帰ってきた。

先生: お久しぶり。15分後に電話ちょうだい。

 

15分後――

 

わたし: 何かありましたか?

先生: ありましたかって、あなたが電話をくれたんじゃないの?

わたし: いえ、先生からいただいたので。

先生: え? そうなの? 僕ウォーキングしてて。このケータイおかしいのよ。

 

よくわからないまま電話を切った。

 

しばらくしたら笑いがこみあげてきた。

一人の部屋で大笑い。

 

あの「ハァハァハァ」はウォーキング中の息づかいだったのか。納得。

 

わたしも高齢者の一人だ。