鎌倉駅の江ノ電乗り場で、喬木驟雨(たかぎ・しゅうう)氏と待ち合わせ、由比ヶ浜の「港の人」社に向かう。
喬木氏とは、何かとお世話になって十数年経つ。
起業時から何ももたぬカンナ社をいつもさりげなく応援してくださっているのを感じている。
この度、『歌集 沖積層』(仮)の出版のお話しをいただき「港の人」にお願いすることになった。
長谷寺に向かう由比ヶ浜大通りに面した「港の人」の事務所は、レンガの外壁に円形の大きなガラス窓がオシャレな建物だ。
その窓からの温かな日差しのもと、打ち合わせが始まった。
こうして古くからの友人でもある上野社長に喬木氏をご紹介できることは光栄であり、ご縁を感じる。
電車で帰ろうとする喬木氏に「ゆっくり歩いて行きませんか?」とお声がけした。30分もあれば鎌倉駅に着くだろう。
通り沿いにはレトロとモダンが同居した構えの店が並んでいる。
風が潮の香りを運んできた。