朝10時、長野駅前で善光寺行きのバスを待っていたら、なんと、さらさらと雪が降ってきた。
わたしにとっては初雪。気持ちが踊る。
傘がない。
コンビニで買おうか迷いながら、前に並んでいる二人連れのご婦人に話しかけた。
「この雪、もっと降るでしょうか?」
「いえ、すぐやむでしょう」
そこから会話がつながった。
二人は姉妹だという。
70、80歳くらいだろうか。それぞれ松本、長野に家庭を持っているが、2ヶ月に一度こうして会うという。
いいな。仲の良い姉妹。
一人旅のわたしに気を遣ってか、二人はそれから善光寺参拝まで道連れになってくれた。
こな雪舞うなか、善光寺は新春にふさわしく清々と真正面に在った。
数十年ぶりの姿。
善光寺さんに縁をいただいた旅になった。