二日目
高倉健が演じた「網走番外地」はあまりにも有名である。
映画を観たことはないが、網走というところをわたしは勝手に、寒く暗く極刑の囚人たちが入る刑務所がある場所、というイメージで捉えていた。
が、実際の網走は意外にも明るく、開けた町だった。
かつての刑務所は現在は「博物館網走監獄」となっており、重要文化財として公開されている。
網走刑務所は別にあるということだ。
館内を一通り巡って展示資料をみると、囚人たちが北海道の開拓の礎になったことを知った。
それは凄まじく過酷な労働だったようだ。しばし、当時の囚人たちに思いを馳せた。
来てよかった!

同じく網走の美幌峠から見下ろす、中島が浮かぶ屈斜路湖の大パノラマは絶景。
見物客がいっぱいだった。

オホーツク海を望む丘の「はまなす」は赤い実が可愛く、森繁久弥の歌う「知床旅情」が聞こえてくるようだった。
実を口にしてみた。

夕陽を見ながら道東の二日目は終わる。
秋の贈り物をいっぱいもらった気分になった。