ぼちぼち日録

野毛の春

2026年01月13日

シェア

正月・松の内も明け、街も普通に戻ってきた。

 

小説教室の課題図書『蝉しぐれ』を桜木町の横浜市中央図書館に返却にいく。

その帰り、野毛の坂を駅に向かって下りていたら、なんと春風社の社長・三浦さんが坂を上がってきた。

 

「おめでとうございます」のご挨拶で終わるはずが、話がはずんでしばらく立ち話しをした。
いつの間にか春風社創業の頃の話になる。「あの頃は楽しかったね」。

二人頷きあった。

 

* * * * *

 

阿蘇山のふもとの押し花作家から出版の問い合わせをいただいた。

飛行機で二人熊本空港に降り立ち・・のはずが社長は羽田空港に現れず、私一人で先に熊本空港に着いた。寝坊したらしい。

 

せっかく阿蘇まできたからと、打ち合わせの合間に阿蘇の山をブラブラした。

前を社長が歩く。私は後ろからその姿を追ううちに妙なことに気づいた。
社長が時々身体を捻りながら反対方向の脚をひょいと横に上げている。しばらくするとまた上げる。

 

社長に聞いたら、
「あぁ」
「おじいちゃんがネ、オナラをする時こうしていたんだよ」
「それを子どもの頃真似してたら止められなくなって」

 

普段見たこともない姿勢。雄大な阿蘇の自然の中でそうしたくなったのだろうか?

 

「アハハハ」「アハハハ」
二人で大笑い!

 

出版の話はまとまり、著者とはそれから何年もお付き合いが続き、その後も何冊か作らせていただいた。

 

* * * * *

 

長閑であっけらかんと、春風社は始まった。