きょうは雨。外出を控えウツウツと過ごす。
映画を観ようか。元気になる映画を。
が、このところ映画は過食気味である。ホントに面白いモノに出会えない。
しばらく映画から遠ざかってみようかとも思ったり・・・
という矢先にとんでもない作品に出会った。
1992年に製作された石井隆監督の「死んでもいい」。
当時いろんな映画賞を受賞したようだ。
映し出される画は衝撃の連続だった。
舞台は山梨県大月市。
大竹しのぶ演ずる人妻に永瀬正敏が一目惚れし、不倫の末に室田日出男演ずる夫を殺そうという話になる。
「こと」が起きる場面はいつも雨が降っている。
時にはどしゃ降りの雨が。
男と女の情念は昂る。
こんなに凄い作品を遺し、石井監督は2年前、75歳で亡くなっていた。
わたしは32年経って映画の存在を知った。
雨は時として運命を変えてしまう。