『エルヴィス』を観た。むかしテレビで観たプレスリーは万人に愛される顔をしていた。歌も好きだった。
プレスリーを演じた俳優は、パフォーマンスは凄かったけれどスケール感は当然ながら欠けていたように思う。
プレスリーのトレードマークである詰め襟、パンタロン、もみあげは不快ではなかった。腰振りパフォーマンスは当時女性たちを悩殺し、社会問題にもなり、腰振りは止めろと言われたらしいがわたしは子どもだったせいかイヤらしいとは思わなかった。亡くなった時カーター大統領がコメントを発表したという。それほど偉大な存在だったのね。
プレスリーは母親からも、ディレクターからも自立できなかった。それが不幸な亡くなり方に繋がったのではないか?とわたしは勝手に思う。
こうして映画ではあるが亡くなった真相を知らされると、まさに栄光の裏の哀しさが伝わってきて、華やかなスターは華やかなままでいて欲しかったと思わないでもない。
座席は満席で終わってもしばらく立ち上がる人はいなかった。本物のプレスリーのステージが観たい。