ぼちぼち日録

作家修行

2023年04月18日

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今回の小説教室では中島敦著『山月記』の読後感を発表しあった。

 

わたしは文庫本の細かな文字を読み通す自信がなかったので、図書館で講談社の『少年少女日本文学館15』を借りた。

読み始めて気づいた。学生だった頃に教科書で出会っていたのを忘れていたのだ。

 

物語の面白さに加えて、隙のない引き締まった文章に圧倒された。そもそもが唐代の『清朝説話集「人虎伝」』を素材に、1942年に発表された中島敦のデビュー作だ。

 

何故主人公は虎になったか?

「臆病な自尊心、尊大な羞恥心、それゆえに切磋琢磨しなかった怠惰のせいだ」

の一節が、時代を超えて、説得力をもって自分につきつけられる。

 

感想を言い合ったあと、10枚の小説を書いて文学賞に応募することが決まった。皆の目は輝いた。

 

関内駅前の居酒屋で乾杯!

いい仲間たちだ。