「カンナさん。わたし今月いっぱいで辞めるんです・・・」
「えーっ! えー!」
こんなに驚いたのは久方ぶりだ。
自由が丘駅近くのよく行くブティックの店長さん。
学校を卒業して7年勤めたというから、30歳近くになるのだろうか。
ちょっとつまらない日、店に立ち寄れば彼女がいて、一言二言おしゃべりをするのが習慣になっていた。
ファッションを通じて「今」を表現することを覚えた。
若い彼女のおかげである。
どちらかというと無口で、いつも余計なことは言わなかった彼女。
これから別の職種につくという。
辞める決断をするまではいろいろ悩みもしたろう。
今までありがとう。貴女の未来に乾杯!
またどっかで会ったらヨロシクね!