さまざまな物語をのこし第33回夏季オリンピック競技大会が終わった。
時にゴロゴロしながら、時に一喜一憂しながら
テレビで各競技を観戦した。
選手の競技内容と共に関心があったのは、司会者、解説者たちの「ことば」である。
ほとんどがありきたりでつまらなかった。
一方、選手たちのことばはわたしの印象に深くのこった。
男子バレーボール、イタリア戦敗退後の石川祐希。
キャプテンでありエースの彼は、涙と共に『僕の責任だ』と繰り返し語った。
やり投げで65.8mを記録して金メダルを獲得した北口榛花 。
『何回も70を超えた夢をみました』と満面の笑顔で言ったその瞼には、パープル系のアイシャドウが光っていて可愛かった。
また、体操の岡慎之介 は、エースであり金メダル候補でもある先輩の名前をあげ
『橋本さんに勝ちたい』と言った。
これらのことばは、オリンピックで勝った人、負けた人、出られなかった人、
世界中の観戦者など、多くの人に影響を与えたにちがいない。
そして、わたしたちの日常は続く。