日々の生活の中で「縫い物」をする機会がほとんどなくなった。
若い頃は洋裁教室に通い、スカート、ベストスーツなどを作ったこともあるのに、今となっては記憶の彼方だ。
針の穴が見えない。
そのため、スカートの裾上げ、ボタンの付け替えのようなちょっとした繕いができないでいる。
今年もそろそろ冬物をと、お気に入りのスカートをとりだしたら、フックがとれかかっていた。
妹に頼もうと、テーブルの上に針と糸をおいて、そのまま依頼するのを忘れた。
妹は近視だったせいか近くははっきりみえるようだ。
その後、妹は外出してしまった。
あ、だめだったか、と針と糸を手にしたら、何と糸が穴に通してあった。
ユーミンの「やさしさに包まれたなら」の歌詞を思い出した。
♪やさしさに包まれたなら きっと
目にうつる全てのことは メッセージ♪