古くからの友人と東京駅で待ち合わせをした。
彼女は私と顔を合わせるなり「ショックだわぁ」とプリプリ。
「いまここに来る電車のなかで席を譲られたのよ。マスクをして顔がほとんど見えないはずなのに! 何歳だと思われたのかしら?」
「顔だけじゃないんじゃない? 全体をみて・・」と返したが、慰めにはなっていない。
あわてて「私も最近よく譲られるのよ。ショックよ」と私。
先だってのこと。大井町から京浜東北線に乗った。
目の前に座っていた女性が「どうぞ」と席を譲ってくれた。いえ、大丈夫ですと言うのも面倒だ。
その時は厚意に甘えたが、女性が立ち上がった姿にビックリ。今にも赤ちゃんが飛び出しそうなお腹をしている。
さぞ重たいだろうに、それよりも私の方が辛そうなお年寄りに見えたのかしら?
見栄と諦めの日々は続く。