とんだミスをしでかした。
新しい取引先のK出版社に初めて訪問したのだが・・・HPに「神保町駅下車6分」とあったのを、勝手に住所が神保町だと勘違い。
探しても探してもK出版社は見つからない。
もうすぐ、この近くのはず、と歩き回っているうちに、約束の時間を過ぎていた。
ああ! もう探すのは嫌になってしまった。
「御社が見つからないので今日はキャンセルさせてください」と電話しようか、真面目に考えたくらいだ。
結局わたしのトンチンカンで、住所は猿楽町だったとあとでわかった。
なんとか打ち合わせが済み、駅にむかって歩き始めた。
が、この自分に対するモヤモヤを引きずったまま家に帰りたくない。
どこかで一休みしていこうと周囲を見回すと・・・
あった! よさげな喫茶店の看板が目に入った。
暗く狭い急な階段を地下におりると、途中何人も席待ち人が並んでいた。
よほど評判の店なのかな?
案内されてカウンターに座る。
目の前に華やかな生花、カウンターの中ではスタッフが昔のハカリで珈琲豆を計っている。
今風のチェーン店にはない重みとくつろぎ感のある純喫茶だ。
怪我の功名。いい店に出会えた。