富士山のふもとの静かな町に宇宙人が住んでいた――。
バカリズム脚本、市川実日子主演の「ホットスポット」は今話題のテレビドラマらしい。
初めて観たとき、おや? 今までのドラマと違うなと思った。
どこか新鮮。お笑い系のバカリズムの脚本によるものかも知れない。
普通の町の普通の人々のどうでもいい会話が続く。
退屈だな、チャンネルを変えようかな? と感じはじめると、
「変えないでよ。もうちょっとみてよ」と天の声が聞こえてきて・・宇宙人が登場するのだ。
宇宙人もまた普通のオジサン。
すご〜く面白いわけじゃない。大笑いするほどじゃない。
思わずクスッと笑ってしまう。あくまでクスッとだ。
そして毎回富士山が登場する。
画面にあのシルエットが映されるたび、オオッ! となる。
その時、わたしはこんなにも富士山が好きだったのかと再確認する。