長谷川町子の4コマ漫画に「いじわるばあさん」がある。
1968年にテレビドラマ化。青島幸男(元東京都知事)が婆さん役をやり、好評を博した。
人は年寄りになると、ともすればシュンと元気がなくなる。
ところが青島婆さんはやりたい放題、周囲に意地悪をしまくって痛快!
ホウキ片手に近所を走り回っている姿が印象的だった。
* * *
先日、行きつけの郵便局に書籍の発送依頼に行った。
四六判ハードカバー、250頁弱の本を福岡在住の4人に送るためだ。
聞けば、ゆうパックで1冊600円かかるとのこと。
高い!
ワタシは思わず、日頃からの不満をぶちまけた。
「最近料金が凄くあがったけど、どうしてそんなに高くなったんですか!」
「・・・」
局員は答えない。
その様子がさらにワタシの怒りに火をつけた。
「着くのは前より遅いし。
時々利用する分にはそんなに気にならないかもしれないけど、
しょっちゅうモノを送る人にとっては悲鳴が出るわ!」
そんなことで、送り損ねた4冊をぶらさげてちょっと離れたコンビニへ。
こちらはなんと1通1300円するという。
フゥゥ…本が1冊買えちゃうじゃないの!
怒りと重い本を持って歩き回ったのとで、どっと疲れてきた。
喫茶店に入る。
コーヒー代が更に600円…トホホである。
さっきの郵便局員はきっと、ワタシのことを意地悪な人だと思っただろうな。
スタミナがないと、いじわる婆さんにはなれない。