このところ「ことば」について考えている。
自分が今まで疎かにしてきたことも。
荒川洋治の「読書の世界」に参加してきた。NHK文化センター青山教室の講座である。
1回目のテーマは「詩歌の読書」で、田村隆一、石垣りん、塚本邦雄、西東三鬼、寺山修司ほかの作品の紹介。
リストの配布があった。
教室は40代以降とみられる受講者でいっぱいだった。男性が多いのに驚く。
荒川氏は気さくなお人柄で、始終クスッと笑いがとぶ。
「散文は意味である。詩はこの場所にこの事実がおかれているという価値である」
のようなことばが印象に残った。
詩は今も分かったとはいえないが、自分のなかのモヤがうっすらと晴れるのを感じた。
1ヶ月後の2回目は「小説の読書」。
しばらく荒川洋治のことばに浸っていたいと思う。