今日も雨。
事務所のある奥沢あたりは緑が多く、其々の家の花木は雨に濡れ、ますます濃く、鮮やかになっているようだ。
雨には演歌が似合う。
八代亜紀の「雨の慕情」は名曲だ。
♪憎い 恋しい 憎い 恋しい♪
♪雨々ふれふれ もっとふれ
私のいい人つれて来い♪
作詞: 阿久悠
つい最近、シネマート新宿で石井隆監督没後三年の記念上映をやっていた。
わたしは三作品観た。
「死んでもいい」は二度目。衝撃的で忘れられない映画となった。
大竹しのぶ演じる貞淑な人妻と、永瀬正敏演じるちゃらんぽらんな男は突然の雨の日に出会い、
大雨のなか、男は女を押し倒す。
雨は時として人を狂わす。二人はやがてのっぴきならない関係になり・・・
雨はいろいろな物語を運んでくれる。
くちなしの花が朽ちて茶色くなっている。
近づくと、強烈な香りを放って、もう落ちるばかり。