SL広場前で女友達と待ち合わした。少し遅れるというので目の前の駅前ビルに入る。
新橋は久しぶり。
かつては格安チケット売り場をハシゴして100円でも安い新幹線のチケットを買ったものである。
盛り場の真ん中をキョロキョロしながら二人歩く。
昭和レトロ風な店がどこまでも続いて、不景気が嘘のような賑わいぶりである。
新橋はサラリーマンの街だもの。みな、ここで憂さを晴らしているのね。
友人が以前来たことのあるという雑居ビルの居酒屋に入る。
冷やしおでん、とうもろこしの天ぷらなどを肴に、19時まで300円のビールでまずは乾杯。
金髪をポニーテールにした20代半ばくらいのお兄さんが料理を運んできた。
「このとうもろこし、芯もたべられるの?」
と友人がちょっかいをだす。友人はエキゾチックな美人だ。
ポニーテールのお兄さんは、
「多分・・」
と真面目に答えている。
帰り道、友人は
「ワタシの好みなのよ。背が177cmだって。176でなく177だからいいのよ」
なんてわけの分からないことを言っている。
わたしは何も言わず流した。
今日の彼女はいつもと違う。いろいろあって今月で会社を辞めるせいかな。
次にいい処があるといいね。
夜の新橋は憂さを包んでくれる。
